市民の目で見た裁判員裁判
監事を務めているNPO法人SEANの総会記念講座で、日頃活動している裁判員裁判についてお話しさせていただきました。内容が、SEANの会報に掲載されましたので、ご紹介します。記事にもあるように、当日は関西テレビの取材があり、夕方のニュース「報道ランナー」で放送されました。以下、NPO法人SEAN会報を転載します。
【総会記念講座】
市民の目で見た裁判員裁判
昨年の総会終了後の中里見さんの講座に引き続き、5月31日(水)13時30分から15時30分まで、「生きがい工房」にて記念講座を開催し、12人の参加がありました。
2009年5月に施行された裁判員制度。2008年末に最高裁から通知の封筒が届いたことをきっかけに、裁判・司法への市民参加を進める活動を続けてこられました。
裁判員法は、「施行3年後、問題があれば見直す」とされていますが、市民の声を聞く仕組みも、継続的な見直しも予定されていません。裁判員には守秘義務があることから、その経験が社会で共有される仕組みが整っていないなどを問題提起され、最後に今後の課題として情報公開と継続的な見直しや、法教育の充実、裁判員の経験を語り合える環境作りをあげられました。
当日は、関西テレビの取材があり、6月21日(水)「報道ランナー」の特集コーナーにて、「覆される市民感覚…裁判員制度の課題」と題し、SEANの総会記念講座の様子や川畑惠子さんのインタビューが取り上げられました。
「(裁判所に求めるのは)市民との対話っていうことですね。裁判員に選ばれるかもしれない市民は、こんなにたくさんいるわけで、市民と”どんな裁判が良い裁判か”っていうコミュニケーションをしっかりしてほしいと思います。だって私たちはどんな裁判が良い裁判かって、知らないですもん。そのために自分達がどういう役割をもって参加するかということを、ちゃんと教えてもらっていないから、そういう説明をもっとしてほしいと思います」
講座に参加していたとんがらしワーカーも数名映っており、大騒ぎとなった一幕でした。(遠矢)